こんにちは、結晶蜘蛛です。
今回はレイブラッドベリが描いたSF小説:『華氏451度』について紹介したいと思います。
本書は昇火士(ファイアマン)と呼ばれる、見つけた本を燃やす職に就いている主人公が本を燃やすことへの意義を疑問に思い、禁忌とされる本を盗んでしまってから、物語が転がっていきます。
華氏451度とは? どういう世界か?
華氏451度、すなわち摂氏233度。それは本燃える温度である。
本書は『余計な知識や書物は社会を乱す原因』とされており、書物を見つけ次第燃やす世界観である。
そのため、本書は「本が燃える温度」が象徴的につけられている。
作中、書物を燃やす職を「昇火士(ファイアマン)」と呼ぶ。
本来は「ファイアマン」は「消火士」であり火事を消す職業であるが、作中の「昇火士(ファイアマン)」は本を持っているとわかった家を家ごと燃やす職業である。
主人公グンタークは、親子三代「昇火士(ファイアマン)」を続けている家系の男である。
彼は今日も禁書を発見しては燃やす日々を過ごしていたが、人間観察が趣味の少女クラリスや本を守って焼死したベイティーに出会う。
彼女たちの出会いにより今の制度に疑問を思ったグンタークは、禁じられてる書物を家に持ち帰ってしまい、そこに上司もやってきて……、と物語が動いてくのが本作である。
本書の見どころについて
いわゆるSF的な難しい理論はあまりなく、むしろ、追われるグンタークを楽しむ話となっております。
一つの話をすることに、回りくどい引用やたとえ話を行うため、読みづらく本題がなかなか進まない感覚を覚えるかもしれません。
コメントを残す